masaca(@masaca_dApps)です。
「デザインの敗北」という言葉をご存知でしょうか?
ビジュアル的な格好良さを重視するあまり、本来の目的や機能性を失ってしまっているデザインを指します。
デザインは問題解決の手段として用いるものですので、多くの人が利用するものは「機能性」や「わかりやすさ」も大切です。
見た目のインパクトや斬新さも大事なのですが、「デザインの敗北」が起こるとデザイナー的にはとても悔しい状態になります。
今回はそんな「デザインの敗北」の例について紹介したいと思います。
masaca
目次
デザインの敗北の例
セブンイレブンのコーヒーメーカー
デザインの敗北の例で一番有名なものは「セブンイレブンのコーヒーメーカー」でしょう。
シンプルで洗練されたデザインなのですが、誰にでも操作がわかりやすいといったものではなく実際にはテプラが上から貼られている状態です。
セブン行ったら #デザインの敗北 の有名なやつあった。デザインはトライアンドエラーだから次作り直す時はきっとよくなってるよね。がんばれ。 pic.twitter.com/ZYwVsfIkl3
— 鈴木 さら (@sacchi910) 2017年11月22日
LとRがサイズを表していることや、HOTとICEの区別がしづらいですね。英語表記は見た目はオシャレですが伝わりづらいです。
コンビニのコカコーラ
私が今回、「デザインの敗北」という言葉を思い出したのはこのコカコーラの陳列を見たからです。
コカコーラゼロと普通のコカコーラの見分けが、ぱっと見では判断できません。
また、ラベルの色がそれぞれ違うためフレーバーの種類があるように感じてしまいますが実際には2種類です。
施設のサイン
デザインの敗北 pic.twitter.com/g5BgndS8CU
— 静岡茶 (@shizu_cha) 2017年1月23日
哺乳瓶のサインのみのところを「哺乳瓶」、「授乳室」と捕捉されています。
本来のデザインでは何を指しているのかわからないという声があったのでしょう。
優先トイレだけが左なところ、左矢印の近くにトイレ系が2つ並んでいるせいで左にあるように思えてしまう。
通る人を数人見ると、今のところ40%くらいの確率で左を覗いていた。#デザインの敗北 pic.twitter.com/N8vdlypfyT
— fumi (@fumiliCIT) 2018年4月18日
どっちの方向にトイレがあるのかわかりません・・・。
殺されたデザイン#デザインの敗北 pic.twitter.com/YwoaZDyOBJ
— ナウゼりん (@nauselin) 2018年4月22日
段差につまづく人が出たのでしょう。そういう危険よりもデザインを優先する理由はないですね。
しかしデザイン的には残念なことになってしまいました・・・。とても難しい問題です。
デザインの敗北を意識したデザイン
今流行りの #デザインの敗北 …する所まで想定してるデザイナーの勝利。 pic.twitter.com/JQ2X5hFMHQ
— イケメンくん (@WIKEMENE) 2018年1月20日
こういった「デザインの敗北」があることを見越して、きちんとわかりやすい表記もしてあるデザインです。
Webデザインにおけるデザインの敗北
Webデザインにおいても、デザインの敗北は存在します。
ユーザビリティを意識していないと、使いづらいWebサイトや離脱率の高いWebサイトになってしまいます。
表記がわかりづらい
このナビゲーションのように、「行った先のページのコンテンツに何があるのかわかりづらい」表記はWebサイトでよくあります。
英語表記は内容がユーザーに伝わっているのか、考える必要があります。
リンクがわかりづらい
この画像では、周囲のデザインによってはボタンなのか見出しなのかわかりづらいことがあります。
このように矢印アイコンをつけるだけでも、最低限リンクであるとわかるようになります。
ここまでいくと極端ですが、丸みのある形状や立体感を出すことでリンクであることが確実にわかるようになります。
リンクの場合、マウスオーバーした際に透明になったり、アンダーラインがついたり、何らかの反応(フィードバック)があることも重要です。
ファーストビューの情報量が極端に少ない
画面内に写真と少しのキャッチコピーのみ、といったデザインも場合によっては注意が必要です。
ブランドやキャンペーン特設サイト以外では、情報を知りたいだけのユーザーにとっては優しくありません。
洗練されたなビジュアルを見せることによるユーザーへの効果と、単純に必要な情報が欲しいユーザーとどちらが効果があがるのか、デザインにとりかかる前にしっかりと対象ユーザーについて分析しておく必要があります。
デザインの敗北をしないためにオススメの本
誰のためのデザイン?
「誰のためのデザイン?」はまさにデザインの敗北はどのようなときに起こるのか、それを解決するためにはどうすればいいのかといったことが知りたい人にはピッタリの本です。デザイナーの間では名著といって間違いない本です。
伝わるデザインの基本
もっとライトに伝わるデザインについて知りたいあなたはこちらの本がオススメです。初心者デザイナーが実践で使える内容です。
まとめ
「デザインの敗北」を見ると、「デザインは何のため?誰のためにあるんだろう?」ということを考えさせられます。
当たり前のことをもう一度考えてみるきっかけとして、日常に潜むさまざまなデザインに目を向けてみましょう。
masaca



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